リーダーズサポート・大喜多 健吾のコーチングは、プロコーチ育成のためのティチャー&コーチング・起業家のためのパーソナルコーチング・企業参謀役としてのビジネスコーチングを行っております。

BLOG/NEWSブログ

トップ > 人間関係 > 心が折れる人は完璧主義を手放せない。生きることが苦しい人へ

心が折れる人は完璧主義を手放せない。生きることが苦しい人へ

精神科医をされている女性のクライアントBさんから

「身体によくないと分っているのだけど、ついつい食べたくなって、スナック菓子とかファーストフードを買ってきて自宅で食べて、食べた後に罪悪感で苦しくなり、嘔吐する自分を何となしたいのですが、どうにもならないのです。」

と、なかなか人には言えない悩みを打ち明けて頂いたことがあります。

 

詳しくお話を聴きしたところ、医者という職業についていることもあって、健康に強い関心を持っていて、できるだけ身体に良い食べ物や飲み物を取るようにしていて、それだけでは安心できず、様々な健康食品やサプリメントも合わせて取るようにされていらっしゃいました。

 

健康でありたい気持ちが強いので、身体によくないと知っている物については取らない様にしているものの、

「これを食べてはいけない」

と自制すればするほど、食べたい衝動を抑えられなくなり、ついつい食べてしまう。

でも、そのあとに罪悪感で苦しくなり、食べたことをなかったことにしたくなって、嘔吐する。

こんな自分を変えたいし、食べては嘔吐する自分をやめたいと思っているのだけど、健康を害するのも嫌だし、食べたいものをずっと我慢できるほど自律できない自分もいるし、板挟み状態で苦しまれていました。

 

そこで、私はクライアントに、

「とても健康に意識を向けられているようですが、それは何を大切にされているからですか?」

と、尋ねたところ、

「身体の健康と精神の健康はつながっていて、体調を健康に管理しておいた方が、日常生活や仕事も充実しやすいと思うのです。それに、自由に使えるお金や時間がたくさんあっても、病気になってしまったら、とてもつまらない人生になると思うのです。」

と、教えてくださいました。

 

「そうですよね。健康であることは、充実したより好い人生を歩むうえで大切ですよね。共感します。では、充実したより好い人生になっていくことを私がサポートする上で、次のお話をちょっと聞いてもらえますか?」

と、私はクライアントに、仏教の中から以下の「琵琶の弦」のお話をご紹介しました。

 

坐禅や断食を繰り返す苦行の日々を送るが、なかなか悟りはひらけずにいたお釈迦様(ゴータマ・シッダールタ)は、

「琵琶の弦は締め過ぎると切れてしまい、緩め過ぎれば良い音が出ない」

という歌を耳にしました。

その詩に、苦行に励む今の自分と豊かな生活を享受していたかつての自分とを重ね合わせた彼は、極端に走ることがいかに愚かなことかということに気付かれたのです。

 

そして、クライアントに、

「Bさんは充実したより好い人生を大切にされているのですよね。ただ、ひょっとしたら健康にこだわりすぎて、充実したより好い人生にならないように自ら選択していることがあるかもしれませんね。充実したより好い人生にしていく上で、ちょっと自分はこだわり過ぎかもなぁと思うことは何がありますか?」

と、クライアントがこだわっていることを整理する時間を取りました。

 

l  身体に良いものしか食べてはいけない。

l  身体に悪いものを食べたら、絶対に不健康になり、人生がダメになってしまう。

 

Bさんはこうしたコダワリが結果的に自分の精神を苦しめていて、精神的に苦しいことが身体にも悪影響が及んでいる現状を受け入れました。

また、決して完璧に生きられない人間らしい自分を責めていたけど、自分以外で人生をよりよく生きている人たちを思い浮かべて、彼らが決して完璧な食生活を送っているかどうかを考えてみたところ、そんなことがないと思い、自分自身を許されていました。

 

その後、Bさんは

l  「絶対にこうでないとダメだ」と、自分が「絶対」と考えていることは何があるか?

l  それを一つひとつ書き出してみて、第三者の視点で見つめてみると、意外にも「絶対とは言い切れないな・・・」

と、少しずつ自分の気持ちを適度に緩めることを続けられています。

 

「絶対にこうでないとダメだ」と、コダワリ過ぎてしまうのは、そうならなかった場合の恐れが強いからです。

Bさんの場合、「身体に良くないものを食べたら自分は不健康になり、不健康になったら人生がダメになるかもしれない」と思い、人生がダメになることへの恐れから「絶対に身体に良いものしか食べてはならない」というコダワリに縛られることを自ら選択していたのです。

 

自分が何にこだわりを持っているのか。

それは何を恐れているからなのか。

こうした視点で自分を知っていくことで、コダワリから自由になっていくことが可能です。

 

一覧に戻る

お問い合わせはこちら