人間力を磨き、憧れと尊敬で人を動かす
2019年09月08日
仏教の考え方をベースにしたコーチングで経営資源の中の「ヒト」を生かす人材教育、自己実現・目標達成をコーチしています。
リーダーズサポートの大喜多健吾です。
人は誰でも、“~すべき”という基準を持っています。
“社長はこうあるべき”
“職場ではこう働くべき”
といったように。
そういった“べき”を目の前で裏切られたとき、人はイライラするのです。
よくも悪くもこの“べき”は、本人にとっては正解であり正義です。
「本人にとって」というところがポイントで、人によって持っている“べき”は様々です。
なので、ご自分の中にある“べき”に拘りすぎるのは良くないです。
“べき”に拘りすぎると、ご自分の能力以上に組織は大きくなりません。
経営の神様と呼ばれた松下幸之助 氏も、鉄鋼王と呼ばれたアンドリュー・カーネギー 氏も、自分よりも優秀な人材、賢き者を生かせたことが成功の鍵だったと教えて下さっています。
自分の“~すべき”を手放すと言っても、他の人に何でもかんでも合わせて、自分だけは我慢して生きていくという話ではありません。
実は、人を動かすための3ステップがあります。
①相手の考え方を理解する
②「そうした考え方もあるのだな」と、承認・許容する
③「この人をどう生かしたら、自分も相手もWIN-WINの関係になるだろうか?」と智恵を出す。
これに取り組むことが、自分自身の理解力や許容力、人を生かす人材活用力を磨いていきます。
つまり、「人間性が磨かれる」、「経営者の人格が磨かれる」ということです。
稲盛和夫 氏(京セラ、KDDI創業者)はこう仰っています。
経営者の人格が高まるにつれ、企業は成長発展していきます。
私はそれを、「経営は経営者の器で決まる」と表現しています。
自分の中に存在している「~べき」と向き合い、イライラするセンサーも活用しながら、人を理解し、人を許して、共に生きる関係を目指す中から、人間性の向上も図られるのです。
そして、他の人と比べて人間性が高い低いではなく、どれだけ人間性を向上できたのかに、人は憧れと尊敬の念を集める場合が少なくないのです。